
books内容紹介
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赤松 [12月1日発売予定]
坂口恭平
まだここに何もなかった頃。どれくらい前のことか、私の話はちょっとうろうろしてる。ずっと忘れてたのかもしれない。まだそこにいるんだけどね。
もうここにはない海。とんでもなく大きな森。なんでもつくれるおっちゃん。いつも一緒にいたタカノ。夜トロッコに乗り込んで、ふたりならどこまでも行くことができた。風はどんなことがあっても死ぬことがない、と話していたばあちゃんは誰だったんだろう。見上げると、赤松の葉っぱが揺れていた。いまここにいながら、すべてがある……。
自身の短篇小説をもとに描かれた著者の創作の原点となる、漫画にしてまさに文学。オールカラー上製本の絵本仕立てで、ずっと手元においておきたくなる特別な一冊に。
*原作となった短篇小説の付録つき
書誌情報
刊行日 2025年12月1日
定価 2300円+税
ISBN 978-4-910976-06-8
A5変型判・上製本 オールカラー 32ページ
著者紹介
坂口恭平(さかぐち・きょうへい)
1978年熊本県生まれ。2001年早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行なう。2004年、路上生活者の家を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』『独立国家のつくりかた』『躁鬱大学』近著に『その日暮らし』道草晴子の漫画による『生きのびるための事務』石塚元太良の写真による『BAUをめぐる冒険』など。パステル画をはじめ絵画作品を多数発表しており、本作は自身の短篇小説をもとにした水彩画による漫画作品となる。